「老後ひとり難民」にならないために働き続ける。
地域デビューではなく「地域で働く」という発想です。
リスクを減らすために、できそうなことから少しずつでもやっておきたいと思います。
「老後ひとり難民」問題に衝撃
前回のブログ記事「ひとり老後の現実」で、老後ひとり難民の問題を取り上げました。
※前回のブログ記事はこちら。
↓
ひとり老後の現実
私がこの問題を知り、深く考えるきっかけとなった本がこちらです。
「老後ひとり難民」(著者:沢村 香苗さん)
誰にも頼らずひとりで暮らす高齢者が、やがて直面するかもしれない厳しい現実を、この本では「老後ひとり難民」問題として様々な切り口で取り上げています。
実際に起きた様々な問題が紹介されており、その実態に衝撃を受けた私です。
老後ひとり難民にならないためには「これさえやっておけば大丈夫」という解決策はないそうですが、防災と同じで日頃から「意識」と「準備」をしておくことが何より大切とのこと。
そこでこの本に書かれてあることを参考に、自分が今のうちに考えておくこと、やっておくべきことを整理してみました。
地域デビューではなく「地域で働く」
この本には、老後ひとり難民にならないためには、近隣や地域社会とのつながりが最も大切とあります。
でもずっと仕事をしてきて、休日もひとりで過ごすことが好きな私は、地域に自分の居場所はないし、ママ友とのつきあいもありません。
虫のいい話ですが、老後ひとり難民になりたくないために苦手な地域デビューをしよう、なんて気には到底なれないというのが本音。
ただし地域デビューは無理でも、地域で仕事をするとか、ボランティアならできるかも。
私の住む地域は高齢者が多く、高齢者のための介護施設もかなりあるようです。
自治体のホームページで検索してみると、このような介護施設で様々なボランティアを募集していることがわかりました。
たとえば通所サービスを利用する高齢者と一緒に、囲碁や将棋を楽しむボランティア。
話下手ではあるものの囲碁や将棋が趣味の夫も、こんなボランティアならできるのでは?と思い、夫に早速勧めてみました。
(今のところ行動する気配はありませんが・・・)
自分の住む地域の介護施設の様子も、ボランティア活動をすればわかるでしょうし、地域の高齢者福祉サービスの情報も知ることができるかもしれませんね。
ボランティアでなくても、定年後は介護施設で働くという選択肢もあります。
介護業界は人手不足なので、健康であれば年齢に関係なく働き続けられそうです。
私はせっかく苦労して社労士試験の勉強をしてきたので、定年後は地元の社会保険労務士会に登録して、何か活動ができないか調べてみようと思います。
ただし社労士登録には2年の実務経験が必要なので、社労士事務所に雇ってもらうなどして2年間は働く必要があります。
60歳以降も今の会社に残るのか、社労士の資格を生かして働くのか、まだ決められません。
老後も無理なくできるだけ長く働くためにはどちらがいいのか、よく考えようと思います。
自分に関する情報をまとめておく
今は家族(夫と娘)と一緒に暮らしていますが、自分に関する情報が家族で共有できているわけではありません。
もしものことが起こるなんて、穏やかな日常の中では考えようともしなかったです。
そこでとりあえず夫と二人、今の時点での自分たちの情報を整理して、お互い共有しておくことにしました。
ただのノートでももちろん良いのですが、市販のエンディングノートを使うと非常に便利です。
ただしまだ先は長いので、状況も変わるかもしれません。
そのたびにノートの書き直しをすることを考えると、なるべくシンプルなものが使いやすいと思います。
高齢者福祉のためのサービスを知っておく
住んでいる地域では、ひとり暮らしの高齢者のためにどんなサービスを行っているのか、調べておくことも大切ですね。
自治体や民間事業者のホームページを見ると、介護保険サービス以外にも見守りのための配食や傾聴ボランティアなどのサービスがあるようです。
結構色々あるんですね。
社労士試験の勉強では介護保険のことも学びましたが、介護保険サービスのしくみは思ったより複雑です。
サービスの内容も様々で、通常はケアマネージャーさんがケアプランを作成してくれます。
でもこれも、介護保険サービスが必要となる前に勉強しておくのが絶対いいです。
そうすれば将来、自分の心身に不安を感じたら、すぐに自分で地域包括支援センターに相談することもできます。
誰かと「つながる」ことができるわけですね。
こういうことって知らないとなかなかできないもの。
特に高齢になってくると、自分で調べて行動を起こすのが難しくなるので「今できることは、今からやっておく」。
老後と災害には日頃からの「意識」と「準備」が、自分を守るためには本当に大切なんだなと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。