定年後の働き方ついて、漠然とした不安を抱えている50代の方は多いのではないでしょうか。
今回は、定年後が楽しみ♡と、私が思えるようになった理由を、おすすめ本とともにご紹介します。

50代、定年後のセカンドキャリアに不安が募る

定年後も働きたいと考えていた私は、セカンドキャリアについての本をたくさん読んできました。

その本の多くは

「定年後はこれまでの経験やスキルを活かして、起業や転職することを視野に入れましょう。
そして起業や転職に成功するために、50代の今から専門力を磨きましょう。」

という内容でした。

定年をひかえた皆さんは、これを読んでどう感じますか?

「自分には専門的スキルはあるから、いつ退職しても再就職できるよ。」
と断言できるシニア世代の方は、少数派ではないでしょうか。

私はどちらかといえば、自分を成長させることに前向きな人間だと思います。

それでも、職場の新しいシステムとかマニュアルを覚えたり、自分より若い後輩たちへの指導計画を作ったり、常に成長することを求められることに対して、充実感よりも強いストレスを感じようになってきました。

一言でいうと、息切れ寸前。年齢のせいもあるのかな。

定年でやっとこのストレスからも解放されるわ~と思っていたのですが、
起業や転職?専門力を磨く?
磨くべき専門力など持たない私は、定年後に働くってそんなに大変なの?
そんな焦りや不安が募るばかりでした。

社会保険労務士をめざす

社会保険労務士の試験を受けようと思ったのも、定年後に働くときの武器になるような資格が欲しかったからです。

また、私の会社は専門職の人が多く、自分に資格がないことに日頃からコンプレックスを感じていた、ということもあります。

社労士であれば、担当する仕事の一部に社会保険手続きが含まれているため、たとえ試験に受からなくても勉強したことは仕事に生かせると考えました。

必死に勉強して、何とか2年目に社労士試験に合格。\(^o^)/

しかし、それでも不安は消えず。

実は私、コミュニケーション力とか説明力が、お世辞にも高いとは言えず、人前で話すのが大の苦手です。
でも社労士に求められるのは、高いコミュニケーション力、説明力、豊かな発想力・・・

果たして自分に社労士が務まるのか・・・。
資格は取るよりも、それを生かすことのほうが難しいとよく言われますが、私も合格後にそれを実感しました。

一冊の本との出会いが、定年後の不安を払しょく

そんなときに出会った本が
 「ほんとうの定年後 小さな仕事が日本社会を救う」(著者:坂本貴志さん)
です。

この本はまさしく、セカンドキャリアに悩む私のために書かれたかのようでした。

例えば世間では、定年前に入念な準備をすることで、輝かしい仕事を手に入れたシニアが話題にのぼる一方で、定年によりやりがいのある仕事を奪われ、失意の日々を過ごす人たちもクローズアップされやすい。

でも実際には、仕事の量や質、責任が少ない「小さな仕事」にやりがいを見つけ、時間的にも体力的にも無理なく仕事をしながら、幸せな定年後の生活を送るシニアが、多数いるのだそうです。

この本で紹介されている方々は皆さん、定年後に再雇用や自営、パートタイマーなどの「小さな仕事」に意義を見出し、働くことを楽しんでいらっしゃいます。
でもその境地に至るまでには、様々な葛藤があったことがうかがえます。

正規雇用、安定、収入の額、そして他人との比較・・・
定年後の仕事について、私はそういうものに囚われていたことを、この本を読んで気づかされました。

定年後は気力はあっても、体力は間違いなく若い方たちにかないません。
そんな状況で、高収入だけど高難度で責任も大きい「大きい仕事」に運よく就けたとしても、息切れしてしまい長く働き続けるのは難しいでしょう。
せっかく公的年金ももらえるのだから、たくさん稼ぐ必要もない。
それよりも無理なくできる「小さな仕事」で社会に貢献しつつ、家庭生活や趣味も十分に楽しんで人生を充実させたい。

この本を読んで、そう考えるようになりました。
そして定年後の人生が、今からとても楽しみになりました。

※この本に書かれている「小さな仕事」は、私が定年後にめざす働き方そのもので、ブログのタイトルにもさせていただきました。

「ほんとうの定年後 小さな仕事が日本社会を救う」
セカンドキャリアに悩むシニアの皆さんに、ぜひ読んでいただきたいおすすめ本です。

ところで、せっかく取った社会保険労務士の資格はどうするのかというと・・・
う~ん、難しいでのですが、小さな仕事で生かせないか模索中です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。