社労士試験合格後も勉強を続けているのは、自分が成長していると実感したいからでもあります。
「少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事」
イチロー選手の数多い名言の中でも、私が特に好きな言葉です。
毎日小さな努力を積み重ねていくうちに、こういう感覚をもつことができたら、それはすごく幸せなことだと思います。
シニアが幸せに働くために考えたこと
私は今年55歳。
定年延長で今の会社で65歳までは働き続けることができますが、既に組織の中心を占めるのは、直属の課長を含めて私より若い世代が多くなりました。
(と言っても、私はこれまで組織の中心にいたことはなく、組織の片隅でひっそりと仕事をしてきた事務職です。)
また会社によっては役職定年制度によって、早ければ50代半ばで管理職から外れる方もいますね。
それはつまり、これまでは会社という組織の第一線でバリバリ働いてきた管理職の方はもちろん、私のような非管理職であっても、そろそろ組織のサポート役に回って、これまでとは違う立場で会社に貢献することを考える時期にきているということ。
仕事への向き合い方を変える必要があるということなのでしょう。
「役職もなくなり、給料も下がり、若い方の下で働く立場になる。
その状況で、どうしたら自信や誇りをなくさないで楽しく仕事ができるようになるか。」
ある時期、そんなことばかり考えていました。
その答えが知りたくて、自己啓発本もたくさん読みました。
そうしてわかったこと。
「どんな状況でも自己評価を下げない自分でいられること。
ただし自己啓発本をいくら読んでも、私は何も変わらない。
変えるためには、私が行動するしかない。」
とにかく何か行動しよう。
でも何をしたらよいのか。
考えた末、社会保険労務士をめざすことに決めました。
私は自分に専門的スキルがないことに、ずっとコンプレックスを感じていました。
だから何か資格を取ることで、自分への自信と誇りを確かなものにしたいと思いました。
社会保険労務士としての知識は今の仕事にも生かせるので、勉強するだけでもスキルアップになると考えたのです。
目標が決まれば、あとはひたすら努力あるのみ。
社労士試験合格のため、毎日、毎日勉強しました。
平日は2時間、休日は8時間以上を社労士試験の勉強に充て、
試験直前には有給休暇も取って1日10時間以上勉強しました。
努力した人にしか手に入れられないものがある
こうして猛勉強のすえ、2年目に合格することができました。
合格できたこと以上に嬉しかったのは、以前よりも自分に自信を持てるようになったことです。
それは合格前の試験勉強をしているときから、既に自分の中にあった感覚で
「自分は今、ものすごく努力している。こんな努力を続けるのは簡単なことではない。自分はなかなかすごいじゃないか」
と。
周囲から見ればこれまでの私と何も変わっていないのですが、自分の中では「変わった」と思えたのです。
自分の成長を自分自身が感じることができたということ。
それこそが大事なのだと思います。
努力を続けたことで自分の成長を実感し、自分の中に揺るがない自信が生まれる。
そしてもっと努力しよう、努力することが楽しいと感じられるようになる。
人からの評価は、たいしたことではないと思えてきます。
「少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事」
計り知れない努力によって偉大な記録を残したイチロー選手は、自分の成長を実感することの大切さを誰よりもわかっていたのでしょう。
この感覚は、努力した人だけが手に入れられるものだと思うのです。
成長を実感して仕事のマインドを高める
私は今も、社労士試験の勉強を続けています。
もともとコミュ下手で不器用なので、勉強を続けることで自分の成長を感じたい、そして自分への自信と誇りにつなげたいという気持ちがあるからです。
他人の評価を気にせず自分に自信を持てるというのは、それだけで強みになりますよね。
仕事をするときのマインドも高まりますし、仕事をすること自体が楽しいと思えてくるから不思議です。
(何をやっても上手くいかず、自信を失い自己評価がさがってしまう瞬間は、今でもよくあります。でも、立ち直りが早くなったことは確かです。)
これからは社内での評価や昇任など気にしないで、自分が毎日楽しく仕事をすることに注力する。
シニアに与えられた特権だと思っています。
「人生即ち努力 努力即ち幸福」
本多静六さんの言葉がふと、思い出されました。
※本多静六さんについての記事はこちら。
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億万長者の超シンプルライフ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。