我が家は借入れなしで家を購入しました。
どうやって住宅資金を貯めたのか、その方法をご紹介します。
小学生の時から自分の家が欲しかった
子どものときから不動産屋のチラシを見るのが好きで、見よう見まねで住宅の間取り図を描いていました。
大人になっても、ファッション雑誌より住宅情報誌を読むほうが好き。
自分の家を持つことが子どものときから夢でした。
社会人になってからは、家を買うためにコツコツと貯金をし、そして結婚。
共働きだったこともあり家計のことをきちんと話し合うこともなく、自分の給料は自分で管理。
それでも、将来のために夫だって貯金してくれてるだろうと勝手に思い込んでいました。
夫の貯金0円。そのとき妻は・・・
ところが、です。
結婚して2年後に子どもができたとき、夫がほとんど貯金していなかったことが判明。
夫は家賃や食費は出してくれていましたが、残りはほぼ全て競馬やパチンコに使ってしまってたんです!
ことのき初めて、夫には経済観念がなく、お金があればあるだけ使ってしまう人だとわかりました。
将来のことを考えて今どんな行動をとるべきか、という思考が足りないというほうが正しいかもしれません。
夫はファッションやブランドには興味が無く、見た目もどちらかと言えば地味なほう。
一見、堅実にすら見えるのです。
それにすっかり騙されてしまいました。
まぁ、夫は騙そうという気はなかったのでしょうが・・・
そんなことがありようやく、夫婦で家計や将来のことを話し合いました。
夫には
「何のためにお金を貯めるのか」「今使えるお金はいくらか」
の2点をわかりやすく示す必要があると思い、2つのルールを決めました。
①家をキャッシュで買うためにお金を貯める。
②生活費は夫の給料だけでやりくりし、残ったお金はお小遣いにしないで貯める。
それからは夫が家計を管理しました。
食費、家賃、子どもの保育料。そして私のお小遣いも全て夫が負担。
まず家賃ですが、子どもの就学や入塾にあわせて3件の賃貸アパートに住み、この3件の平均額が月10万5000円程度。
家を買うまでの約16年間で、トータルで約2,000万円の家賃を払ったことになります。
ちなみに夫の会社も私の会社も、住宅手当のような家賃補助をしてくれる制度はありません。
子どもの保育料は、上の子が生まれたときはまだ保育園の数が少なく、初めは無認可保育園にお世話になったので毎月15万円近くかかりました。
(1年後に公立保育園に入園することができ、保育料は3万円ほどに。助かった~)
この時期、子どもの洋服はほとんどが保育園のママさんからいただいたり、保育園のバザーで買ったものを着せてましたね。
家族旅行も我慢。
初めての旅行は、上の子が3歳のとき。近場の温泉に1泊の旅行でした。
食品など日用品の買い物は、ほぼ夫が担当しました。
日々の生活にいくらかかるかという感覚が身について、野菜はどこのスーパーが安いとか、私よりずっと詳しくなりました。
最も出費が大きかったのが教育費です。
悩ましいですよね・・・
娘二人は中学受験をして私立中学・高校、そして私立大学へ進学。
中学受験のための塾、大学受験のための予備校の費用も合わせて、トータルで数千万の教育費がかかりました。
ただし家を買った時期は、上の子が中学2年のとき。
教育費の支出がピークを迎える前に家賃の支出がなくなったので、家賃としての支払い分をそのまま教育費の支払いにシフトすることができました。
夫は自分の給料でこれらをやりくりし、わずかながら貯金もできていました。
よくがんばってくれたなと思います。
私の給料は、全て貯金に回すことができました。
夫は別段、高収入というわけではなく、私の給料と大差ありません。
ではどうやってやりくりしたのか。
一言でいえば、支出を減らす。それだけです。
支出を減らす方法・我が家の場合
お金をたくさん貯めるのに必要なのは、時間です。
長い時間をかけてコツコツ貯めていく。
一時的に倹約にはげむというのではなく、生活そのものをお金がかからないものに変えていくことが肝心です。
・車を持たない
夫婦ともペーパードライバーなので、車は持ったことがありません。
・ファッションやブランドにこだわらない
仕事の日の私の服装は「トップは白系のブラウス」「ボトムは黒やグレー系のズボン」というように、型を決めています。
こうすると洋服を必要以上に持たなくなり、今日着る洋服を選ぶのも楽です。
洋服がいたんできたら、休日の普段着に回しています。
・ヘアカットは自分で
時間節約のために、ヘアカットは自分でするようになりました。
子どもができてからは美容院でカットしてもらったことはありません。
・外食はほぼしない
私は内臓があまり丈夫でないこともあり、食事は自分で手作りしたものを食べるようにしています。
会社でのランチは夫婦とも手作り弁当で、外食はほとんどしません。
毎朝のお弁当作りはちょっと大変ですが、夕食のおかずを多めに作って冷凍して、朝はつめるだけにしています。
・飲み会に参加しない
夫婦ともつきあい下手で、会社の飲み会が苦痛。
夫はそもそもお酒が飲めません。
だったら飲み会に参加する意味がないので、参加していません。
・お風呂はシャワーのみ
浴槽にお湯を入れるのは、月に2~3回程度。
あとはシャワーで済ませてしまいます。
・趣味にお金をかけない
お金をかけずに楽しめる趣味があれば、少ないお金で幸せになることができますよね。
人生を楽しむこととお金をたくさん使うことは何の関係もないと、私が読んだ本にも書いてあったな。
月並みですが、私は自宅で読書、夫は囲碁・将棋、俳句を楽しんでいます。
・「掃除・片づけでお金がたまる」は本当
ものが少ないスッキリした住まいは居心地が良いので、旅行や外出が減ります。
ただしこの居心地の良さは、自分で掃除や片付けをして手に入れるというのがポイントだと思いました。
ものを減らす大変さを知っていると、ものを増やしたくないのでむやみに買わなくなります。
物欲が減って、精神面での豊かさを求めるようになるのですが、これは私だけではなく多くの皆さんも経験されたことがあるのではないでしょうか。
それにたとえ仮住まいであっても、娘たちにとっては大切な思い出の場所になるはず。
そんな思いもあって、賃貸暮らしのときから掃除と片づけはせっせとやっていました。
住まいに満足できると、かなり質素な暮らしでも気持ちが満たされるように思えます。
住まいを整えることは、少ないお金で豊かに暮らすための大きなポイントではないでしょうか。
そしてキャッシュで家を買う
このようにひたすらコツコツ努力した結果、ようやく結婚16年目にしてキャッシュで家を買うことができました。
投資でお金を増やすという方法は、当時は思いつきもしませんでした。
今思うと、家を買うまでの16年間、リスクの少ない投資信託でコツコツ投資していたら、もっとたくさんのお金を手に入れられたかもしれませんね。
でもそれはあくまでも結果論です。
私は偶然、いい土地との出会いがあり、このタイミングで家を建てることになったのですが、もしもあの時、住宅資金を投資で運用していて相場が大きく下がっていたら、土地の購入をあきらめるしかなかったという可能性もあるわけです。
使い道が決まっているお金は、投資よりも貯金で増やすほうが確実だと思います。
今では私も投資を始めてますが、特に相場が下がっているときは「投資は余裕資金で」という言葉がどんなに大切な教訓かを、ひしひし感じています。
お金を貯めたいときにおすすめの本
今はお金を貯める・増やすための本やブログがたくさんあるので、それを読むと参考になりますよね。
ここでは私がお金を貯めるモチベーションアップに役立った本をご紹介します。
「お金がたまる人たまらない人」(著者:丸田 潔さん)
この本では高額所得者でもないどこにでもいるようなサラリーマン世帯で、数百万から数千万を貯めた方々が紹介されています。
20年ほど前に書かれた本で、今どきの貯蓄本と違って投資については多くはふれられておりません。
ただ地道にコツコツとお金を貯め続けることの大切さが書かれていて、貯金にはげんでいた当時の私は、自己肯定感を高めるためにもよくこの本を読んでいました。
私のお金に対する考え方は、この本に影響された部分がかなりあると思います。
お金が貯まる人になるためのヒントもちりばめられており、近い将来年金暮らしになるシニアの皆さんにもおすすめです。
ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
、