今の家を建てたときにこだわったのは、間取り。
10年以上住んでいますが、私たち家族にとっては暮らしやすいです。
間取りのどんなところにこだわったのか、どうしてそこにこだわったのか。
間取りを検討中の方に、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

我が家の間取り

我が家は2階建の3LDKで
【1階】 リビング・ダイニングとキッチン・収納部屋(着替え部屋)・洗面所・トイレ、
【2階】 寝室・娘たちの個室・洗濯スペース・お風呂と洗面所・トイレ
という間取りです。

一見どこにでもある間取りですが、色々なこだわりポイントがあるんです。


リビングを北側にした理由

我が家はリビングを北側に、ダイニングキッチンを南側にレイアウトしました。
リビングは南側という家が多いと思いますが、わざわざ北側にした理由は2つあります。

①北側の部屋にいるほうが落ち着くから
②南側の玄関のすぐ近くにキッチンがほしかったから

①の北側の部屋が落ち着くというのは、これまで3件の賃貸物件に暮らしてみてわかったことです。
ふつうは南向きの明るい部屋のほうが、居心地が良いと感じる方が多いのかもしれませんね。
でも私はなぜか、少しうす暗いくらいの部屋のほうが落ち着くのです。

この家でもリビングにいるのが一番落ち着きますし、読書も勉強もリビングでやると集中できます。

間取りを考えるときは常識だけにとらわれないで、自分が心地いいと感じることを取り入れてみるといいですよね。
せっかく自分の家を建てるんですから。

②の玄関のすぐ近くにキッチンがほしいというのは、我が家は道路の位置の関係で玄関は南側と決まっていました。
そして南側の玄関にキッチンを近づけようとすると、必然的にキッチンとダイニングも南側、というレイアウトになりました。

なぜ玄関のすぐ近くにキッチンが必要なのかというと・・
例えばスーパーで食材をまとめ買いしたとき、帰宅して玄関からすぐにキッチンがあれば、重い荷物を早く下ろせて楽だなと思ったのが理由のひとつ。
広い家ではないので、実際は大して変わらないんですけどね。

2つめの理由として、我が家には勝手口がないのです。
外にゴミ出しに行くときも、キッチンで洗った布巾をちょっと庭に干すときも、全て出入口は玄関のみ。
そうなると、やはりキッチンと玄関は近い方が便利です。

1階に夫婦のクローゼットを兼ねた収納部屋を

夫も私も、仕事から帰ったら部屋着に着替え、寝る前にパジャマに着替え、朝起きたら部屋着に着替え(夫はパジャマのまま)、出勤前に着替え・・・
この着替えのたびに1階と2階を行ったり来たりするのが大変だと思ったので、1階に3畳ほどの、夫婦のクローゼットを兼ねた収納部屋(通称:着替え部屋)を作りました。

この着替え部屋のおかげで、着替えのたびに階段の上り下りをしないで済むし、着替えた服をとりあえず放置しておいても目につかないし、本当に重宝しています。
小窓もつけて風通しも確保。湿気防止にもなりますね。

ちなみにこの着替え部屋は、階段のすぐ近くにレイアウト。
後述しますが我が家の洗濯スペースは2階なので、洗濯した衣類をここにしまうときも、階段を下りてすぐのところにあるので便利です。

浴室と洗濯スペースは2階に

我が家の浴室と洗濯スペースは2階です。
浴室や洗濯機まわりはどうしても湿気がたまりやすい場所。
そこで湿気対策として2階にしたというのもありますが、理由はほかにもあります。

浴室と洗濯スペースが2階にあると、「入浴前に脱いだ衣類を洗濯機に入れて回す」「洗いあがった洗濯物を干す」という行為が2階だけで完結するので、洗濯がとてもスムーズにできるんです。

娘たちの衣類は2階のそれぞれの個室に収納するので、洗濯して乾いた衣類をしまうのも楽です。

マンションと違って、一戸建てでは階段の上り下りが避けられません。
この負担をなるべく減らせるように間取りを考えると、暮らしやすさがアップすると思います。

ちなみに我が家では夜に洗濯することが多いので、室内干しが基本。
洗ったらすぐ干せるように、洗濯スペースに物干し場もつくってもらいました。

洗濯物がすぐ乾くように、洗濯スペースは家の中で一番日当たりのいい場所にレイアウト。

バルコニーに干すのは、シーツ類など大きい物だけです。

洗濯スペースとバルコニーがつながっていると、洗った寝具などを干すのもとっても楽。

そして洗濯スペースから直接バルコニーに出られるメリットは、ほかにもあります。
それは、個室を通らずにバルコニーに出られること。

もしもバルコニーに出るときに娘の部屋を通らなければならない間取だと、娘も落ち着かないし、こちらも気を遣います。
そのストレスがたとえ些細なものでも、もし工夫することで避けられるなら避けておいたほうが絶対いいです。

洗濯スペースを南側にしたため、娘たちの部屋は日当たりが今ひとつ。
ですが、それでも洗濯スペースを南側にしたメリットの方が大きかったです。

ほかにもこだわりポイントが

そのほかにもこだわりポイントがいくつかあります。

たとえば洗面所は1階と2階それぞれに設けました。
私がまだ結婚前に実家暮らしだったとき、兄妹で朝の洗面所の取り合いが日常茶飯事だったのです。
だから娘が2人になったときから、将来は洗面所を2か所つくろうとずっと思っていたのです。
洗面所が2か所あると掃除の手間も2倍ですが、そのかわりバスルームは短時間で掃除が終わるよう狭くしました。
我が家はシャワーだけで済ませることが多いので、バスルームは狭くても問題なしでした。

そして、家の印象を決める玄関。
なるべく明るい玄関にしたかったので、玄関を入ってすぐ目の前に階段を設置。
階段の上部にはめ殺し窓をつけて、その窓からの光で玄関が明るくなるようにしました。

画像では明るさが今ひとつ伝わらないかもしれませんが(私の残念な撮影技術のため💦すみません)、期待どおりの明るさが確保できました。

間取りを考えるときは、各部屋の明るさだけでなく、廊下や階段の明るさも十分確保できているかも大切なポイントです。
図面で見ているだけでは想像しづらいので、建築士さんに確認されるといいですね。


私は小学生の頃から間取りを考えるのが趣味でした。
大人になってからも3Dマイホームデザイナーというパソコン用ソフトを使って、間取りを考えたりオシャレなインテリアや外観づくりを、もう夢中になってやっていました。

でも現実の家は、当たり前ですがそこに暮らす家族の生活を基本に考えることが、何より大切。

どんな生活パターンで暮らす家族なのか。
それぞれの部屋にどんな役割を持たせるのか。

私は趣味も兼ねてよくそんなことを考えていました。
だからいざ家を建てるときも、自分たちの希望をスムーズに建築士さんに伝えることができたかなと思っています。
実際には色々な制約もありあきらめた部分もありましたが、どうしても取り入れたい希望はかなったので、十分満足しています。

家って夢やイメージもどんどん膨らみますが、まずは家族の日々の暮らしのパターンをじっくり観察してみることをおすすめします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。