休み明けの仕事のことを考えると、今から憂うつ・・・
そんな方に、読んだらきっと仕事がしたくなる本を紹介します。
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年末年始に「ずるい仕事術」(著者:佐久間 宣行さん)を読みました。
タイトルに「仕事術」とあるとおり、仕事のスキルを向上させるための自己啓発本です。

著者である佐久間さんの職業は、テレビプロデューサーです。
この本は、その佐久間さんの体験が軸になっているのですが、書かれてある内容はいずれも汎用性が高く、テレビ業界だけでなく、ごく普通の会社員の私でも真似できる内容です。
若い方向けに書かれた本なのかもしれませんが、むしろある程度のスキルを身に着け、それで満足してしまいがちな私たちシニアこそ、読んでおきたい内容だと思いました。
ここでその内容を一部、紹介させてください。
仕事で成長するためには「正しい努力」を
仕事で成長するためには、ただ無闇に努力すれば良いというわけではありません。
成長につなげるための「正しい努力」をすることが必要なのだそうです。
その「正しい努力」の方法ですが、著者がこの本の中で勧めているのが、
「ひとつひとつの仕事に対して仮説を立てること」。
ひとつの仕事に対して、まず「こうじゃないか」と仮説を立ててから実行し、実行したら検証する。
検証してズレていたら修正。
ピッタリなら、成功の引き出しにストック。
これを繰り返すことで、人は仕事で成長できるのだそうです。
もちろん、全ての仕事に仮説を立てる必要があるかといえば、そうでない場合も多いかもしれません。
ただ、どんな仕事でも、まずは自分の頭の中で、その仕事の意味や課題、自分なりのゴールなどを「考えて」→「実践して」→「反省する」。
これをするかしないかで、同じ仕事でもその成果に大きな差が生じることは、間違いありません。
これは、私も断言できます。
というのも、以前ブログでもご紹介した「成長の技法~成長を止める七つの壁、壁を超える七つの技法~」(著者:田坂広志さん)に上記の方法が書かれてあり、私がそのとおり実践したところ、驚くほど効果があったのです。↓
なぜ、いくら本を読んでも仕事につながらないのか?①
その経験から、著者のこの考えにも共感できました。
私の場合、あまり難しく考えないで、まずは今の仕事について、こんなふうに考えるようにしています。
「現状はこうだけど、こんな問題点があるから、何とか改善できないか?」
いたってシンプルな思考法です。
このとき、頭の中で考えるだけではなくて、ノートなどに書き出すことにしています。
こうすると問題点がクリアになるからなのか、良いアイデアが思いつくんです。
ぜひお試しください。
いずれにしても何も考えず、ただ言われたとおりの仕事をこなしているだけでは、仕事で成長することは難しいかもしれません。
この本に書かれてあるように、日頃から「仮説を立てる」ということを意識して、仕事に向き合いたいと思いました。
自分のスキルを周囲に理解してもらうことの大切さ
自分がチームで活躍するためには、自分の得意なコトや、これまで身につけたスキルを、メンバーに知ってもらうことが大切なのだそうです。
周りから「〇〇ができる人」と認めてもらえば、自然とそのスキルを必要とする仕事が回ってくるようになり、仕事を通じてキャリアアップできる可能性が広がるからなのだそう。
全ての職場において、必ずしもこのとおりになるとは言えないかもしれませんが、ただ組織において自分のスキルを知ってもらうことは、正しく評価されるためにも大切なこと。
「自分の得意がわからない」という場合もあるかもしれません。
そんなときは、「努力のわりに、周囲からの評価が高かったこと」を思い出してみると良いそうです。
それが「自分の得意」です。
給料分働けば、十分「プロ」
「プロだったら死に物狂いで働いて、200点を目指せ」というのは間違い。
正しくは「プロなんだから、給料分は働こう」。
死に物狂いで働くようなハングリー精神の持ち主も、たしかにいるけど、彼らはある種の「変人」(と、著者は書いています。)。
ふつうの人がそんなのを真似すると、燃え尽きてしまいます。
常に「もっと、もっと」と上を目指せる志は素晴らしいけれど、みんながみんな、そんなふうに働けないし、仕事に対してハングリーじゃなくても、決して劣っているわけではない。
たしかに、全てを仕事にかけるのか、そうしないかは、生き方の違いに過ぎません。
全てを仕事にかけてなくてもOK。
でも、給料に見合うだけの情熱と労力は、仕事に使いましょう♪
と、そういうことですね。
「楽しそう」が最強のアピール
「組織にいるうえで、不機嫌でいるメリットは何ひとつない」
と、著者は断言されています。
とにかくどんな仕事も、楽しそうにこなすこと。
楽しそうにすることで、上司や周囲に対して「この仕事をさせてくれてありがとう」という感謝の意思表示にもなる、という考えに「なるほど。そんな見方もあるのか!」と思いました。
もちろん、「楽しい」は言葉で伝えてもいいのだそう。
どんな形でも、与えられた仕事に対してポジティブなフィードバックを返すと、それがいい循環を生むのです。
「ご機嫌にみせる」メリットは、計り知れないのです。
そうか~。
たいして面白くもない仕事でも、どうせやるなら、とりあえず楽しそうなふりだけでもしてみるかと、そんな気にさせられます。
それで何かが大きく変わる?
いえ、たとえ変わらなくても、楽しそうにすればいいだけなのです♪
明日からでも早速、実行できるじゃありませんかヽ(^。^)ノ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。