私は2年間の猛勉強の末、令和5年に社会保険労務士試験に合格。
合格後は、勤めている会社を辞めて社労士として独立することも考えましたが、結局会社を辞めることなく、一事務員として今に至ります。

あんなに苦労して取った社労士の資格ですが、社労士登録もしないまま。
2年間の勉強で得た知識も、使わないのでどんどん忘れてしまう。

社労士試験合格のために、膨大な時間とエネルギーを費やしました。
それらは全部無駄だったのでしょうか。

結論から言いますと、自分にとっては全く無駄ではありませんでした。

社労士資格を取って良かったのはもちろんですが、自分の場合は社労士にならなかったことも良かったと思っています。

今回はその理由について書きます。

強者の土俵で戦ってはならない

社労士試験に合格した後、このまま今の会社で働き続けるか、それとも会社を辞めて社労士として新たなスタートを切るか、とても悩んだ時期がありました。

すでに50代。
社労士としてスタートするには遅すぎるのでは、という不安も。

勤務社労士の平均年収が、自分の今の年収と比べて少ない点も気になる。
開業して成功すれば年収が大きく増えるかもしれませんが、反対に大幅に減ってしまうリスクもあり(むしろ、その可能性の方が大きい・・・)。

そんなとき、ある本に書かれていた一文を読んでハッとしました。
それは

「強者の土俵で戦ってはならない」
 (橘玲さんの著書「シンプルで合理的な人生設計」より)

まさに目からうろこでした。

たしかに、社労士試験に合格しただけで実務経験ゼロの自分が社労士業界に飛び込んだところで、周りは自分より優秀な方々ばかり。
そんな状況で競争しても、実力で勝てるわけがない。

しかも若くも美人でもなくコネも人脈もなし。
要するに、実務経験ゼロをカバーするだけの武器もなし。

一方で、今の会社は専門職の人が多いのですが、社労士資格を持っている人はほとんどいません。
つまり、今の会社では社労士試験合格者であること自体が強みになるんじゃないか、と考えました。

そこで、この会社で働きつつ社労士資格を活かしてみることに。

例えば人事面談などでは、社労士試験で得た知識を会社の働き方改革推進に活かしたいと伝え、仕事上では上司や同僚の年金・社会保険の相談に積極的に応じたりして、さりげなく社労士資格をアピールするようにしました。

ちなみにこれらの仕事は、私の仕事に関連はあるものの本来の業務ではありません。

すると!
このアピール作戦のおかげかどうかはわかりませんが、昇給やボーナス査定で評価してもらえるようになりました。
社労士試験合格以降に行われた会社の人事査定では全て高評価をもらえているので、やはり社労士資格が評価対象になったのだと思います。

ちょうど法改正によって、事業主には仕事と育児・介護を両立できるよう措置の拡充や雇用環境の一層の整備などが義務付けらることになったので、私のアピール内容がタイムリーだったのかも。

このあたりは、社労士試験の勉強をしていればあたり前の知識ですが、会社の中ではあたり前でなかったわけですね。

強者の土俵で戦わなくて良かった。
つくづくそう思いました。

人生設計はシンプルで合理的に

強者の土俵で戦ってはならない」

これは、以前にもブログでふれた橘玲さんの著書「シンプルで合理的な人生設計」の一文です。

この本の中で橘さんは、
「圧倒的な才能があり、圧倒的な努力をしないかぎり、自分より優れた者はいくらでもいる。そのような強者ばかりのところで勝負すれば、待っているのは絶滅の運命だ」
と述べ、人的資本の成功法則として最も重要なのが

「強者の土俵で戦ってはならない」

という原則だとしています。

セカンドキャリアに関する情報には、資格を取って新しい分野で活躍する方法が必ず選択肢にあげられていて、特に今の会社に不満があるシニアは魅力がある選択肢に思えます。

でも、もう若くはない50代という年齢で激しい競争の場に身をおくのは、よほどの才能と努力またはこれをカバーできるコネがないと、成功は難しい。

自己啓発本の多くはごく一部人の成功体験であって、多くの人にはあてはまらない。
橘さんの本は、そんな自己啓発本を読んで努力していることの多くは徒労に終わっている、という現実を教えてくれてハッとします。

もちろん私の体験を成功とは思わない人もいるかもしれません。
橘さんもこの本のエピローグで
「成功するためには、人生の土台を、あなたのパーソナリティに合わせて合理的に設計せよ」と述べられています。

今回ご紹介した「シンプルで合理的な人生設計」(著者:橘 玲さん)は、成功するために自分のパーソナリティに合った合理的な方法を知りたい方におすすめです。

シニアはもちろん若い方にもぜひ読んでほしい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者

ひよこ豆

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